エバーグリーンを思わせる緑色の1合グラスに、おいしい純米吟醸をつめて販売。10本売れたら、1本が蔵元さんから被災地の農家さんや漁師さんたちに直で届けられるという義援金ならぬ『義援酒』企画です。

お米や野菜を栽培する農家さんや、魚介+海藻をとってくれる漁師さんなど、おいしい食を届けてくれる日本の大事な生産者さんたちに、おいしい純米吟醸酒を飲んでほしい!と思ったのがきっかけです。

被災地で成人式を迎える若者たちにおいしい純米酒でスタートしてほしい!

瓶で送ると飲む器が必要ですし、移動にも気を使います。また、1人に1合を確実に贈りたい。そこでグラスにつめることを考えました。東北6県でスタートするロッケンロールな純米酒です。

新政の佐藤祐輔さんに相談にのってもらいました。

(右)横浜君嶋屋の君嶋哲至さんに流通のことや酒販店としての意見を聞きました。(左)デザイナーカフェ8の川村明子さんにはデザインを相談。

木村硝子の中野さんに紹介してもらい、業界大手の石塚硝子さんに相談にいきました。
事前にいくつか購入してあたりをつけておりましたが、グラスの形はそれはさまざま。まっすぐストーンとした形は味が広がらないので、くぼみがあるタイプをと思いました。見せてもらったサンプルは中身が古酒となっていい感じの山吹色。

オリジナルで作れたらと夢と希望もありましたが、瓶カップ類は製造個数の単位が”ウン○十万本単位”と聞いてビックリ。
色は、遮光性が高いをリクエストしたところ、黒は特殊な色のため、1回の製作単位がこれまたウン十万単位とのこと…。しかも黒は前後に透明瓶等が作れないため、集中して製造する必要があり、作るのは1年に3回ほどだとか。
また、黒はリサイクル法からはずれており、回収されないのだそうです。このグリーン色は再利用OK。というわけで黒は断念。勉強になりました。ちなみに1回分を溶かすガラスのプール、なんと220トン入るのだそうです。1回に作る量が半端ではない瓶の世界でした。恥かいたり、冷汗かいたり。初回は打ちのめされて帰宅。
がっくり気を落としていたら数日後、金原さんが「もう一度お話聞かせてください」と連絡を。

ご相談にのってもらった(左から)石塚硝子の金原さん、山田さん。そしてパートナー工場で、東北の蔵全体をカバーしている福島県の丸藤ガラスの鈴木さんも話を聞いてくれました。

  

鈴木さんに口径は、56mmと64mmと2種類あることを教わりました。秋田の新政さん、山形の山形正宗さんは56mm、山形の鯉川さん、岩手の南部関さんは64mmなのだそうです。今回、希望する口径は64mm。新政さんと山形正宗さんに協力してほしいというのに…一難さってまた一難。がっくり肩を落としていたら、鈴木さんが「64mmの手押しの打栓機が1台あるのでお貸しできます!」と。
手押し式打栓機。2000個を一気にやるには相当な体力が必要です(力のない女性にはちょっと無理のようです)
そうか!「腕力求む。打栓支援」打栓ボランティアを募集するのもありかも!柔道部とか空手部とか腕力ある人にきてもらってと勝手に妄想ふくらむの巻。
デザインは川村明子さんにお願いしました。表面には東北6県の頭文字が、裏面にはV字回復を願う日本がデザインされています。
川村明子さんより

「40年前にプロダクトデザインされた1合カップの緑びん。
とても美しいデザインです。
JUNGIN GLASS 義援酒プロジェクトに相応しい器。
素晴らしくおいしい純米吟醸酒が詰まる予定のこの器に
どうデザインを入れていくか??

「義援」活動はボーダーレス。国境はありません。
男女も年齢も国も越え、多くの人に想いを伝え、
思いやりの気持ちを繋いでいきたい。
日本に何が起こったのか、記憶に残し
ポジティブに皆を元気づけられるように。
奮起できるように。

6県が一目でわかり、記憶に残るデザインに。
心掛けたのはボーダーレスなデザイン。
日本酒への偏見をもクリアにしてくれるのでは?と強く願い、
蔵元さんへのリスペクトの気持ちも込めて。」

  

酒販店さんにもいろいろと相談。
勝浦酒店の勝浦一祝さんにも相談に乗ってもらいました。
やっぱりお店に並べてもらうには、6県のグラスが揃わないと売り辛いのではと悩んでいるところ。
「いいんじゃないの。ウチにはこの2本。あっちの店にはあの3本みたいに売ってても。店を回って揃える楽しみにもなるし」と
目から鱗のアドバイス。揃わないのを逆手にとってのお楽しみもありました。
「かっちゃんありがとう!」